Story
『 わたしが今、ここにいる理由 』
物心がついたころには、四つ葉探しが大好きでした。 東京で生まれ、幼少期は大阪の田舎で過ごしました。四つ葉のクローバーたちから呼ばれているような、自然と焦点があうような、そんな感覚があり、いつでもどこでも、一瞬で見つけることができます。
何度探しても、大人になった今でも、四つ葉探しをすることは、ワクワクして幸せな気持ちが溢れてきます。多い時だと1時間に300本ほどの四つ葉と出会えることがあります。
四つ葉探しと同じく、幼い頃から、手でものをつくることも好きでした。 図工の時間は毎回とってもワクワクして楽しくて、あっという間に時間が過ぎていきました。
小学校1年生か2年生のある日、学校の廊下で『将来は芸術家になる』というような意識が頭上から降ってきました。なんらかの芸術家になりたいなぁと思ったものの、「アーティストは才能のある人しかなれないんだよ。お金を稼ぐのも大変だし。(だからやめておきなさい)」と幼少期に親から言われていたこともあり、孤独になることを避けるために、この体験や自分の気持ちはなかったことにして、心身の安全を守るためにも、小学生にして早々と夢を持つことはやめました。
また、お肉とお魚を食べることがどうしても苦手だったため、小学校低学年のころは、よく一人で放課後に居残りをさせられていました。”みんなと違うことがあると、悲しい目にあってしまう。理解してもらえなくて一人ぼっちになってしまう” そのような信念が強まり、”誰かに頼らずに何でも努力して一人でできるようにしよう” と頑張ることが増えていきました。
一人で植物を観察したり物を創ったり動物とふれあうことも好きだったし、人前に立って何かを伝えることや、様々な人と関わることも好きでした。
興味があることは何でもやってみようと思って挑戦するタイプだったのですが、目立ったり一生懸命に物事に取り組んでいると、馬鹿にされたり、妬まれてしまうこともあったので、やりすぎないようにしようと、周囲に合わせることが増えていきまた。
中学生のころは、本当は放課後は土手で植物と触れ合ったり、手を動かして物をつくりたい、と感じていました。しかし、許可が降りなかったために、親が希望する活動が盛んな部活に入りました。学校の成績は良く、部活の大会でも結果が出ていたのですが、なぜか毎日一人になると涙が出てきて、死にたいなぁ、と思うようになりました。頭では、良いことしていると思っているのに、なぜか心はすごく苦しいなと感じていました。そして、あまりにも辛くて苦しいと感じる日々が続き、耐えられなくなったため、当時住んでいた20階の部屋のベランダから身を投げようとしたのですが、結局その勇気がないことに気がつきました。
部活帰りに空を見ながら『なんでこんな場所(地球)に来てしまったんだろう…。帰りたいなぁ。』と思ったことも何度かありました。
このころに『あなたは将来、大多数の人とは違う人生を歩めます。今は辛いと思うけど、もう少しがんばって』というようなメッセージが、テレパシーのような形でどこからか届くようになり、なぜか不思議と励まされました。
ですがその後、中学生になって2度目の引っ越しをした後、それまで当たり前のようにできていた勉強や運動、ものをつくることなど、いろんなことができなくなりました。努力をすれば何でもできるし、いくらでも努力ができて結果も出せる、そんな信念は消えていきました。誰にもわかってもらえる気がしなかったので、一人で抱え込みました。
約1年ほどの間、学校の成績や模試の偏差値が親の期待に満たないことを受け入れてもらえず、精神的な居場所を確保するために全てを犠牲にして勉強をして何とか成績は上がりましたが、自分の幸せはここにはないということにも気がつき始めました。
そんななか、小学生の図工の時間に創った作品が教科書に掲載されました。今までもらった様々な賞や高い偏差値を獲得することよりもずっと嬉しかったのに、誰も一緒に喜んでくれなかったので、悲しくて複雑な気持ちになりました。
高校生になって約半年が経ったころ、このままだと耳が聞こえなくなると医師から言われるほどの酷い中耳炎に2度なり、部活を辞めました。数年ぶりに少し時間ができ、不安や恐れに翻弄されて、自分の心の声や身体の感覚をなかったことにして生きていたから、不本意な現実が起きていることを薄々と感じることが増えていきました。
本当は、有名な大学に行って大企業に行きたいのではなく、他のことがしたいのかもしれない。四つ葉のクローバーと一緒に生きていけたら良いなぁ。なにか芸術関係のことを仕事にしたいな。人の心をよりよくできたら良いな。そんなことを思うようになりました。
しかし、自分の本当の願いを受け入れることには、とてつもない恐怖を感じました。
大多数の人となにかが圧倒的に違うと嫌な目に遭うかもしれないという恐れがあり、四つ葉を瞬時に見つけられることをカミングアウトすることに抵抗がありました。また、四つ葉探しを仕事にしている人はおそらく世界中に一人もおらず、本当に仕事にできるのか、という不安もありました。また、かなりの長い時間を偏差値獲得のために捧げてきたのに…という葛藤もありました。
それでも、もうこれ以上、社会や他人に合わせて生きていくことは不可能なことを強く感じていたため、できることから一つずつやっていくことにしました。
まずはどんな生き方があるのかということを知るために、自分らしく生きているように感じた大人の方や、課外活動を盛んに行っている大学生の方にTwitterで連絡を取り会いに行き、世界を広げていきました。また、勇気をだして、仲の良い友人やSNSを通して会った方に四つ葉のクローバーのことを話してみると、予想外に面白がってくれたり応援してくれる方ばかりで、ありのままの自分でいることを肯定できるようになっていきました。
高校の授業にはあまり意味を見出せず、時々サボっては土手で四つ葉探しをしていたり、カフェで人生の参考になりそうな本を読んだり、授業には出席しつつも色んな大人の日常や考えを知るためにSNSをしていたのですが(笑)今振り返ってもこれはやって良かったなと思います。
周囲に適合しようとせずに直感に従うことが増えていったころに、『近い将来テレビに出演したり、本を出版したり、四つ葉のクローバー探しを仕事にできる気がする…!』という予感がしたのですが、数年の時を経て、本当に現実になりました。
おそらく、実は今回の人生を始める前に宇宙のどこかで人生の計画を立てていて、それをうっすらと覚えていたのだと今は思います。
自分の願いを受け入れて行動できるようになってからも、自分で自分のことを信じきれなくて不安で泣いたことが数え切れないくらいありました。しかし、勇気を出して自分の心のなかにあることをさらけ出すようになると、予期せぬに優しい世界も待っていました。ハンドメイドでつくった四つ葉の栞を買いたいと言ってくれる人が現れたり、テレビのオファーがくるようにもなりました。プレゼンコンテストのお誘いをいただき、予想外に最終選考まで残ったために、日本武道館で四つ葉のクローバーと一緒に生きる、という夢をスピーチする機会にも恵まれました。
自分のことを信じられることが増え、他人の優しさや温かさを感じられることも多くなり、本当の幸せを見つけられたような気がして、嬉しかったです。
人間は、地球に来る前にやると決めてきたことを思い出し、やり始めると、様々なサポートを受けられるようになっているのかもしれません。
また、百貨店等の商業施設にて作品の展示販売をすることが叶ったり、国境を超えて、イタリアやイギリス、スイスなどはじめ、様々な場所のコレクターさんとも出会うことができました。去年思い出したのですが、海外展開のきっかけを作ってくれたのは前世の親友ハミルトンと夫のスティーグリッツの転生たちであり、二人がそれぞれわたしに連絡をくれたから実現しました。今回の人生を始める前に、再会の約束をしてきたのかもしれないし、深いご縁のある人とは出会えるようになっているのかもしれません。
自分の夢が次々と叶うようになっただけでなく、作品を買ってくださった方々にも素敵な変化が起こるようになりました。 「愛子さんの作品をお迎えしてから、自分に優しくなれたように感じます。」「人との出会いの意味に気づけるようになったよ。」「自分自身との繋がりを思い出させてくれます。」 「作品からエネルギーをもらって、会社の業績が伸びました。」というような連絡がたくさん届くようにもなりました。
過去に悩み苦しんで模索したことが、周りの人や遠くにいる誰かのエネルギーに変わったことが本当に嬉しく、宿命を生きることの素晴らしさを知りました。 自分が自分らしく生きることによって、優しさや勇気やを感じ取ってくれる人がいる、そしてその人たちが自分らしく生きることによって更にその輪は広がっていく、ということが起き、言葉では言い表せない喜びを感じています。
勇気を出して自分を表現することにより、生まれた場所や育った環境を超えて、お互いの人生をより豊かにしあえる人たちに出会えるのだと気がつきました。
いろんなことを受け入れてきましたが、わたしも、まだまだ不安や恐れ・葛藤があります。ですが、勇気をだして書いてみようと思います。
一つは、前世が20世紀のアメリカを代表する芸術家のジョージア・オキーフだったことです。去年思い出したのですが、このことにより、これまでの人生の様々な謎が解けました。例えば、今回の人生で四つ葉のクローバーと一緒に作品を制作しているのは、前世では約70年間画家をしていたから、新しい表現方法を選んだのかなと思っています。作品制作の技術面はあまり勉強や努力をしていないのですが、これは前世で様々な美術学校に行き勉強をしたことが影響しているのかもしれません。また、一般的に考えたら、アーティストとして成長するにはアートギャラリーと契約したり、百貨店で個展をするということが重要になってくるかと思うのですが、どうしても違和感がありました。ひとつ前の人生で現代アートの最先端の世界を生き、女性アーティストのなかでは最高額の約46億円で作品が落札された経験から、今回は投機の世界ではなく、アーティスト本人にもお金が入ってくる世界線に身を置き、人間が本当の意味で豊かに生きられる世界に大きく貢献することを目指しているように感じます。今の世の中で主流な現代アートの次のアートの世界をつくり、広めていきたいです。
また、地球に来る前には、植物を生み出して様々な星に届けるカリブールという星にいました。その星にいたときに、四つ葉のクローバーをはじめ、地球の植物をつくる係で、のちに地球に転生しました。昔の地球は、今よりもずっと緑が豊かで、植物が生き生きとしていたのですが、わたしは地球をそのときの美しい状態に戻したくて、いま人間としてできることをやっているのだと思います。
わたしの名前には愛が入っているのですが、クローバー ( Clover ) にも愛(Love)が入っていて、その上、クローバーの葉っぱはハートの形をしています。そして、花言葉は『真実の愛』であり、このことに気づいたときは、ハッとしました。きっと偶然ではないように思います。
常識離れしたことを言ったら、人が離れていくのではないかという恐れが、今もあります。ですが、感じていることや、本当は思っていることを言ってみると、意外と受け入れてもらえるかもしれないし、誰かと繋がれるかもしれない、と思い、勇気を出して本心をさらけだすようにしています。
まだ、いつでもそれができるわけではありませんが、本音を言えたときには、予期せぬ優しい世界を体験できることが多いように感じます。
お肉やお魚を食べたくないこと、大人数の飲み会が苦手なこと、宇宙のどこかにいるもう何人かの自分がわたしのことをサポートしてくれていることなど、本当のことを言ってみたところ、意外と多くの人が受け入れてくれて、ありのまま安心して過ごせることが増えました。
あなたにも、本当はこうしたい、という願いはありますか?
周囲にあわせて言えてないけど、本当はこう思っている…!ということはありますか?
まずはそれを思い出したり、感じてみてほしいです。
『本当はこうしたい、こう思っている』という気持ちを受け入れ表現していくことが、本当の意味で幸せに、そして生まれ持った才能を開花させていく鍵になっていくのだと思います。
2020年にイタリア人のインフルエンサーのMarcoさんに作品をSNSで紹介いただいたことをきっかけに、日本に拠点をおきながら、海外の人たちにも作品を届けることができるようになりました。
これからも、自分自身が宿命を生きることにより、世界中のたくさんの方が生まれ持った才能を開花させて生きていくことのできる世界をつくっていきたいです。そして、そのことが、人間以外の様々な生き物も輝いて生きていける世界に繋がっていったら嬉しいなと思います。
言語や文化、性別や年齢が違っても、人の心には通じるところがあるし、四つ葉のクローバーを中心に植物たちと創った作品には、人の心を生活を人生を、豊かにする、そんな力があると感じています。
作品を見るたびに、自分の本当の気持ちや願いに気づいてもらえたら、そして、そのことを受け入れて生きていくお守りのような存在になれたら、とても嬉しく思います。
たくさんの三つ葉のクローバーの中にある四つ葉のクローバーのように、ひとりひとりが自分にとっての幸せを見つけ、自分自身を信じて表現して生きていける、そんな世界を一緒につくっていく仲間になっていただけたら、心から嬉しく思います。